R6.9.11
【開催報告】食の支援で切れ目のないケアを!「(管理)栄養士連絡会」研修会を開催しました。
学習・研修部会のもとで開催されました「(管理)栄養士連絡会」の研修会についてご報告いたします。
本研修会は、「医療・福祉・地域(在宅)切れ目のない適切な栄養ケアを行うために」をテーマに掲げ、島内の栄養関連職の皆様にお集まりいただきました。
■ 制度改定と「ICT連携」の重要性
研修の前半では、栄養関連における「診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス」の最新の改定内容や、在宅医療栄養推進事業についての報告が行われました。
近年の報酬改定において、ますます重要なポイントとなっているのが「医療と介護の情報連携」です。 今回の研修でも、新たに新設された「退所時栄養情報連携加算」の具体的な内容や、ICTを活用した連携の現状について活発な情報共有が行われました。シームレスな栄養ケアを実現するためには、多職種間でのスムーズな情報共有が不可欠であることが再確認されました。
■ 現場のリアルな声と課題(障がい者施設から)
後半では、島内の障がい者施設に勤務する栄養士の方から、現場が直面している切実な現状についてお話しいただきました。
特に課題として挙げられたのが、「施設利用者が65歳になった際の介護保険への移行問題」です。 制度上は介護保険のサービスが優先されるルールとなっていますが、実際のところ、障がい者施設から介護施設へスムーズに移ることができた方はごく数名程度にとどまっているという厳しい現状が報告されました。
また、参加した障がい者施設の栄養士の方からは、日々の業務における率直な悩みが寄せられました。
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「栄養士の視点から尿路感染症の効果的な予防策はないかと模索しているが、対策が難しい」
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「働き手不足の影響で、おやつの提供時間が遅くなってしまったり、一人ひとりに合わせたきめ細やかな支援が難しくなっている」

■ 困難を乗り越えるための「横のつながり」
現場が多くの課題や人手不足を抱える中だからこそ、参加者からは「栄養士同士の横のつながりをさらに強化していきたい」という前向きで力強い声が上がりました。 施設や制度の垣根を越えて、専門職同士が日々の悩みを共有し、知恵を出し合えるネットワークの存在こそが、これからの佐渡の栄養ケアを支える大きな力となります。

■ 今後の展望
(管理)栄養士連絡会では、本研修での学びや現場の声を踏まえ、「(管理)栄養士 研修プログラム」の最終評価を実施し、3月中の取りまとめを進めてまいりました。
「食と栄養」は、島民の皆様の健康と命を守るすべての基盤です。当協議会としても、栄養士の皆様の横のつながりを深め、多職種連携をさらに推進するためのサポートを継続してまいります!