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皆様、こんにちは。一般社団法人佐渡地域医療・介護・福祉提供体制協議会(しまみらい)です。
当協議会では、佐渡市からの委託を受け、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最後まで続けられるよう、医療と介護の多職種連携を推進する研修会を年間を通じて開催しています。
今回は、約50名の医療・介護・福祉関係者が一堂に会した「令和6年度 第3回多職種連携研修会」の様子をご報告します! 今回のテーマは、高齢期の健康寿命を大きく左右する「オーラルフレイル(お口の機能の衰え)と低栄養の予防」です。

■ 第一部:見逃してはいけない「お口の衰え」からの連鎖
第一部では、相川地区「まもる歯科」の渡部 守 院長をお招きし、『オーラルフレイルの見逃しから始まる低栄養、サルコペニア、そして死』と題したご講演をいただきました。
渡部院長からは、日々の訪問歯科診療の現場で撮影されたリアルな口腔状態の写真を交えながら、「オーラルフレイルを放置すると、嚥下機能(飲み込む力)や噛み合わせが低下し、結果的に要介護認定率や死亡リスクが跳ね上がる」という衝撃的なデータが示されました。
参加者からは、驚きと納得の声が上がっています。
「映像や写真を見て、お口のケアを怠ることが、口の中だけでなく全身の機能低下に直結することに本当にびっくりしました。」 「入れ歯を作って噛めるようになったことで、身体の機能まで回復した実例を見て、お口のケアの重要性を改めて痛感しました。」
■ 第二部:佐渡市が進める「高齢期の低栄養予防」
続いて、佐渡市相川支所 福祉保健係の吉良 美代子様より、佐渡市が取り組む栄養改善事業についてご紹介いただきました。
低栄養とは、健康に生きるために必要な「エネルギー」と「たんぱく質」が不足している状態を指します。 佐渡市では、集団健診の結果から「BMIが18.5未満の方」を早期に把握し、市の管理栄養士が継続的な指導とサポートを行っているという、非常に心強い取り組みが報告されました。
■ 第三部:私たちにできること(グループディスカッション)
インプットの後は、多職種が混ざり合ったグループディスカッションです。**「低栄養・オーラルフレイル予防のために、それぞれの立場で私たちがすべきこと」**をテーマに熱い議論が交わされました。
現場の専門職ならではの、明日から使える具体的なアイデアが多数提案されています。
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「疾患ばかりに注目するのではなく、訪問時に身長・体重・口腔ケアの状況を確認し、“食の視点”を持ったアセスメントをする」
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「佐渡市の移動販売車(とくし丸など)の取り組みと連携し、手軽に栄養を補える“ちょい足し食品”の購入をすすめる」
■ 今後に向けて
多職種がそれぞれの専門的な視点を持ち寄り、地域の課題解決に向けて具体的なアクションを考える、非常に有意義な時間となりました。
当協議会では、今回皆様から提案された素晴らしいアイデアを取りまとめ、今後の低栄養・オーラルフレイル予防の啓発活動や、来年度の事業展開へしっかりと活かしてまいります! ご参加いただいた皆様、ご講演いただいた渡部院長、吉良様、誠にありがとうございました。