医療・介護従事者向け

身寄りなしガイドライン策定プロジェクト「お結び島サポートプロジェクト」始動!

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身寄りなしガイドライン策定プロジェクト「お結び島サポートプロジェクト」始動!

 誰もが安心して最期まで暮らせる佐渡島を目指す、新たな挑戦がいよいよスタートいたしました。

令和8年(2026年)1月15日、身寄りなしガイドライン策定に向けた「お結び島サポートプロジェクト」のキックオフイベントを開催いたしましたので、その熱気あふれる当日の様子をご報告します!

 

■ なぜ今、「お結び島サポートプロジェクト」なのか?

 現在、高齢化の進行に伴い、身元保証人や意思決定を支援するご家族がいない市民(いわゆる「身寄りなし」の単身高齢者)が増加しています。 これに伴い、医療・介護・福祉の現場では「入院・入所の手続き」「緊急時の連絡先」「終末期の医療同意」、そして「死後の遺品・財産整理」など、さまざまな場面で対応が困難になるケースが地域社会の大きな課題となっています。

本プロジェクトは、こうした市民の皆様の尊厳を守りつつ、必要な支援が円滑かつ継続的に提供されることを目指し、関係機関が連携するための共通の指針「身寄りなしガイドライン」を策定・実践していくための重要な取り組みです。

■ 熱気に包まれたキックオフイベント

 キックオフイベントには、島内の医療機関、介護・障がい者支援施設、行政、市民団体などから、なんと約70名もの皆様にお集まりいただきました! 当日は多くのメディアの方々にも取材にお越しいただき、この課題に対する地域社会の関心の高さを改めて実感しております。

会の中では、本プロジェクトの趣旨やロードマップが共有され、本年12月を目標としたガイドライン策定に向け、実務を担う「ワーキンググループ(WG)」のメンバー25名が選任されました。

■ 現場のリアルに迫る基調講演:見えない労働「シャドーワーキング」

  イベントの後半では、「身寄り問題研究会」代表の須貝秀昭様をお招きし、『身寄り問題に挑む』と題した記念講演を賜りました。

須貝様からは、ご自身が現場で経験されてきた数々の苦労話をはじめ、制度の隙間を埋めるために現場職員が担わざるを得ない「シャドーワーキング(見えない労働)」がいかに現在の支援体制をギリギリで支えているかという、現場経験者ならではの切実なお話を伺いました。 「この問題を解決し、責任の所在を明確にすることが、現場で踏ん張るスタッフを守るためにいかに重要か」という力強いメッセージは、参加した多くの専門職の胸に深く響きました。

▲写真中央で素敵なお着物をお召しになっている方が、講師の須貝秀昭さんです!

■ 「オール佐渡」で取り組む二層構造の推進体制

この複雑な課題を解決するため、本プロジェクトでは意思決定と実務実行を分けた推進体制を構築します。

  1. プロジェクトチーム(PT) 医療・福祉機関や行政に加え、弁護士や司法書士等の外部専門家も参画。広域的な連携と調整を担い、プロジェクト全体の方針を形づくります。

  2. ワーキンググループ(WG) 現場のリアルな課題を吸い上げ、具体的なルール(平時・緊急時・終末期・死後の対応フロー)を起案する「実務の心臓部」です。

■ 本当のスタートは「ガイドライン策定後」です

今年度中にガイドラインの原案を作成し、公開を目指してまいりますが、ガイドラインを作ること自体がゴールではありません。 本当に重要なのは、「策定されたルールをどのように現場で運用し、実践していくか」という推進体制づくりです。

 佐渡の「安心」をデザインするため、関係機関がしっかりとスクラムを組み、広域的な連携のもとでこのプロジェクトを力強く進めてまいります。 ご参加いただいた皆様、そして素晴らしいご講演をいただいた須貝様、本当にありがとうございました。今後の「お結び島サポートプロジェクト」の展開に、ぜひご期待ください!