3月5日(火)に、当協議会 学習・研修部会「(管理)栄養士連絡会」の主催で、ミニ研修会「嚥下調整食学会分類2021の理解」が開催されました。
(管理)栄養士の役割は、住民のみなさまが自宅・病院・施設のどこで暮らしていても、安心・安全な食事提供を行うことです。そのためには、島内の(管理)栄養士が嚥下調整食と言って、飲み込みの機能が低下した方の食事について十分に理解した上での連携が必要となります。
はじめに、ニュートリー株式会社 営業本部営業部 関東エリアの小林宏之専任課長より「7区分ある嚥下調整食の基本」について、試食を交えながら講義が行われました。小林さんは『とろみから食事の話へ進んでいきますが、スライドに合わせて試食いただけると理解が深まるかと思います。』と話し、参加者は小林さんの説明に合わせながら食感などを確かめていました。
続いて、学習・研修部会 (管理)栄養士連絡会 幹事で特別養護老人ホーム「新穂愛宕の園」の藤澤恵子さんが、小林さんの講義内容を日頃の業務に落とし込みながら解説を行いました。自宅への退院時にとろみの程度を家族へ伝える際のポイントや施設間移動の際に連携すべきことなどが説明されました。
参加した医師は『佐渡は病院以外ほとんどの介護施設にはST(言語聴覚士)がいない。その中で嚥下の評価をどうしているのか。嚥下訓練をしてみてもステップアップできない場合は栄養管理を変えていく必要がある。今日の話を、栄養士だけではなく様々な職種で共有していければ。』と話していました。
また、参加した島内の栄養士からは『試食もあり、以前よりも理解が深まった。』『今後はより栄養士間の連携を意識して取り組んでいきたい。』『まだまだわからないことがたくさんあり、繰り返し知識を深めていきたい。』などの感想がありました。
学習・研修部会(管理)栄養士連絡会では、この後5月に病院・介護施設間の人事交流を行う予定で、お互いの業務内容について理解を深めていきます。