1月24日、島内看護職向けの「救急看護研修会」が開かれ、病院や介護施設から約40名の看護師が集まりました。
学習・研修部会では「看護師」や「薬剤師」など11の職種別グループが各法人や組織の枠を超えて「研修プログラム」の策定や「人事交流」に取り組んでいます。
前半は「どこでも役立つABCDアプローチ」をテーマに、佐渡総合病院 看護師長の山川博実さん、主任看護師の石塚裕美さん、内海佳未さんを講師に迎え、講習と実践を行いました。「ABCD」とは、救急患者に対する系統的アプローチ(A:気道、B:呼吸、C:循環、D:意識)のことを指します。参加者はグループに分かれ、講師の指導を受けながら対応のシミュレーションを行いました。
講師がそれぞれの対応を見ながら「自分が考えていることは声に出すこと」や「チームでアプローチすること」をアドバイスすると、参加者は状況を確認しながら迅速に急変対応にあたっていました。実践を終えた参加者は『自施設で応用できる工夫がされていた。わからなくても、みんなで考えていこうと言ってもらえたので、安心して参加できた。』『実際に体験できたことで、現場に生かせると思う。』と話していました。
研修会後半は「島内看護研修プログラム」について、特別養護老人ホーム新穂愛宕の園の看護師、加藤陽子さんを講師に迎え、研修プログラムの活用例について講演が行われました。
学習・研修部会では、たとえ専門職がひとりしかいない職場環境でも、連携して研修プログラムや人事交流を実施することでキャリア形成が可能となり、患者さん・利用者さんへのサービスの質向上や情報共有がスムーズになるなどのメリットがあるため、11の職能団体それぞれが統一研修プログラム(キャリアラダー)を作成し、運用しています。
加藤さんは「看護の質を担保するためにも、ラダーを用いて活用していくことが大切」と、参加者へ呼びかけました。
看護職連絡会では、今後も継続して島内看護職向けに様々な研修メニューを考え、人事交流および研修プログラムの運用を進めていく予定です。