当協議会では、市民のみなさまに佐渡の現状を知っていただき、お一人おひとりが介護予防や健康管理に取り組むことで、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう「シニア健康講座」を開催しています。
今年度第1回目となる講座では、前半は「佐渡の現状」紹介、後半は「ポリファーマシー」について、佐渡薬剤師会(共栄堂薬局さど店)後藤頼介様によるご講演が行われました。※ポリファーマシー:単に薬剤数が多いだけではなく、薬剤が多いことにより、薬物有害事象につながる状態や飲み間違い、残薬の発生につながる問題のこと。
佐渡地域は、10年後(2035年)には65歳以上の人口が生産年齢人口(15~64歳)を超え単身世帯や高齢者のみの世帯が増えることから、ひとりでも健康に暮らし続けられるよう様々な準備が必要です。
講演では、高齢になると肝臓や腎臓の働きが弱くなり、薬を分解したり体の外に排泄したりするのに時間がかかるようになるため、薬が増えると副作用が起こりやすくなることや、薬の使用を自分で中断せず「かかりつけ薬剤師・薬局・医師」に相談することの大切さが紹介されました。
講師の後藤さんは『薬のことでわからないことがあれば「かかりつけ薬剤師」にご相談ください。その際に、飲んでいる薬を把握するための「おくすり手帳」を使うのも良いし、佐渡にはお薬情報などを共有する「さどひまわりネット」があるので参加してください。』と話していました。参加者は『薬の飲み方がわからず相談できてよかった。』と話していました。