一般社団法人 佐渡地域医療・介護・福祉提供体制協議会

佐渡地域医療・介護・福祉提供体制協議会のいま

2023年12月12日 法人全体

シニア健康講座(金井地区)「フレイル予防について」を開催しました。

 当協議会では、市民のみなさまに佐渡の現状を知っていただき、お一人おひとりが介護予防や健康管理に取り組むことで、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう「シニア健康講座」を開催しています。

 今年度第4回目となる講座は、前半は「佐渡の現状」紹介、後半は「フレイル予防」について、新潟県リハビリテーション専門職協議会 介護予防推進リーダーで佐渡総合病院リハビリテーション科 技師長の本間宏彰様を講師に迎え行われました。

 厚生労働省によると、平均寿命と健康寿命(健康で日常生活を支障なく送ることのできる期間)の差は、男性で8.73年、女性で12.06年となっています。(2019年データ)この期間は「日常生活に制限のある不健康な期間」と言われ、何かしらの介護が必要になる場合があります。

 本間さんは、急激に発症するような病気や大きなケガをしなければ、健康な状態から急に介護が必要になることはほぼ無いとした上で、『高齢になると体の予備能力が低下し、徐々に身体機能が低下していきます。健康と要介護の間の状態を「フレイル」日本語では「虚弱」と呼びますが、フレイルは対策次第で改善することができます。』と話しました。

 会場では、筋肉の衰えを簡単にチェックする方法が紹介され、参加者は親指と人差し指で輪っかを作り、ふくらはぎが囲めるかどうかを確認しました。隙間ができる場合は筋肉が痩せて衰えている状態であり、基礎代謝の低下やエネルギー消費量・食欲の低下、体重減少に繋がり、悪循環を繰り返しながらフレイルが進行してしまうことになります。本間さんは『フレイルを断ち切る手段は、まずは運動をすることです。運動をするとエネルギーが消費され食欲も改善します。バランスのよい食事で栄養をしっかり補給し、地域活動や介護予防教室などの交流の場にも積極的に参加しましょう。』と呼びかけました。

 講演終了後には、参加者全員でスクワットなどの筋力強化運動を行いました。参加者のひとりは「今日習った運動を日頃の運動メニューに加えたい。自身の健康状態を知ることもできて、来年度の講座メニューが楽しみになった。」と話していました。